ナスは、4月に苗を植え付けると、8~9月のピークに向け、長期間にわたって枝葉を茂らせ、実を付けてくれます。秋になり涼しくなって生育が鈍くなり、秋ナスを採って終わります。ナスの自力を引き出すことができれば、1本のナス株から100本以上の実を収穫することができます。
ナスは連作障害があり、最悪最凶の青枯病(あおがれびょう)や半身萎凋病(はんしんいちょうびょう)を軽減するため、毎年圃場を変えています。
ナス栽培の手順
育苗
苗は2種類のナス(病気に強いけど美味しくないナスを台座に、病気への耐性が低いが美味しいナス)を接ぎ木したものを使っています。病原菌は土の中にいるので、根っこが強いものがいいわけですね。
ハウスの中で育てて、植え付け時期を調整します。ナスは寒さに弱く、この時期、七宗では夜間に低温になったり遅霜があったりするので、苗をハウスで管理します。逆に昼間はハウスの温度が上がりすぎるため、毎日の水やりと温度管理は欠かせません!
畝づくり
植え付け2週間前までに堆肥と元肥を入れて耕し、畝を作っています。肥料は全面施肥です。ナスは水が大好きなのですが、水はけのいい土を好みます。水田を利用しているので、水田の土は水ハケが良くないので、かなり高畝にしています。また畝間潅水をしたときも、高畝だと苗が溺れません。
雑草防止、地温確保、保湿のため、畝に黒マルチをかけています。
植え付け(定植)
一番花が咲く頃、植え付けをします。マルチに80cm間隔で穴をあけ、ハウスで育てたナスの苗を植え付けています。風で倒れたり折れたりしないように、仮支柱(30cmのイボタケと麻ヒモ)でささえてあげます。
支柱立て
誘引のための支柱を立てます。仮支柱を外して、4本仕立てのための基礎誘引をします。4本の主軸と予備の枝を残し、その他の枝は落としていきます。
収穫
手のひらサイズより大きくなった果実を専用のハサミで切って収穫します。
更新剪定
後片付け
ナスは連作障害がありますから、続けて同じ場所に作付はしません。枯た枝は片付け、秋起こしをして地中の虫の卵や細菌を地表に出して寒さに当てるようにします。