白ナスと呼んでいますが緑ナス!
七宗では「白ナス」と呼ばれることが多いのですが、全国ではいろいろな呼ばれ方(「白ナス」、「青ナス」、「緑ナス」、「翡翠ナス」)をしています。各地で小規模に栽培されていて、地域の特産品になっていたりします。
七宗は観光名所として飛水峡(ヒスイキョウ)が有名ですから、これにあやかって「ひすいナス」と呼ぶこともあります。
白ナスの特徴
大きさは米ナスのようにまるまると太って、かなり大きいサイズで収穫できます。ひとつで400gを越えるものもざらにあり、十分な食べ応えがありますね。皮は一般的なナスより固めで、色はつや消しの淡い黄緑色、触ると滑らかな肌触りです。
果肉は、外側ほど皮と同じ薄い黄緑色で、グラデーションして真ん中へ行くほど白くなっています。アクや種が少ないので口当たりがよく食べやすいので、いちど食べるととりこになる人も多いと聞きます。水分が多く、加熱することでとても柔らかくなるのが特徴です。
※白ナス(緑ナス)にはいろいろな形のものがあって、細長いもの、千両ナスサイズのものなどがありますが、アグリアルテでは、まるっと太った大きいサイズのものを主に作付けしています。
加熱するととろーっと柔らかくなり
オリーブオイルとの相性抜群!
どちらかと言えば、若い年代に人気のようです。オリーブオイルとの相性がバツグンで、輪切りにした白ナスをたっぷりオリーブオイル吸わせて炒め、ちょっぴり醤油をかけるだけで、とても美味しくいただけます。田楽やグラタンにしても美味しいですね!
- 皮は固いのですが、熱を加えると果肉はとても柔らかくなる
- 煮るとちろけて壊れやすくなる
- 漬物には向かない
- ナスニンは含まれていないがクロロゲン酸はある
- 食物繊維は多い
美味しい白ナスの選び方
まだまだメジャーな野菜ではないため、スーパーなどで白ナスを見かけることはあまりなく、地場野菜売り場や直売所で見るにとどまっています。通販で購入するのが確実です。
- 白ナスの旬は7月~8月
なんでも旬に食べるのがいちばん美味しい - 張りがありシワになっていないもの
鮮度が落ちてくるとシワが増えてきます - 同じ大きさならずっしり重い物を選ぶ
軽い白ナスはとろっとした触感が少ないです
白ナスの成分と変色
ナスと言えば、発ガン予防、高血圧や動脈硬化を予防するといった効果があると言われるナスニン(アントシアニン系色素)が話題にあがりますが、白ナスには含まれていません。紫のナスはナスニンにより紫外線から身を守っていますが、白ナスはそれがないので皮を厚くして防いでいます。なので固い皮は無理して食べなくてもいいかと思うのですが、ナスニン以外の成分はナスと同じなので、やはり皮にも栄誉があります。
また白ナスは、アクが少ないという特徴がありますが、アクの成分であるクロロゲン酸は含まれています。このクロロゲン酸が酸化して茶色っぽく変色するので、白ナスを切ったらすぐ塩水につければ変色を抑えるとができます(塩水につけるのは3分程度で!)。白ナスだからこそ変色させない方が料理の仕上がりはキレイですね。
白ナスの保存方法
白ナスは皮が硬いので長持ちしそうに見えますが、意外とデリケートです。寒さや乾燥には弱く、冷蔵庫で温度が低すぎる保存をすると「低温障害」を起こします。どんな野菜でもできるだけ早く調理するのにこしたことはないのですが、保存するなら個々にラッピングして保存袋に入れ、温度が低すぎない野菜室で保存するのがいいでしょう。